高級レストランやホテルでのディナーでは、「ドレスコード」を指定されることが少なくありません。ドレスコードは、大人のマナーとして、ぜひ覚えておきたいものです。「なんだか難しそうだし、よくわからない……」と身構えてしまうかもしれませんが、ご安心を。ポイントさえしっかり押さえれば、いろいろなシーンでのおしゃれを楽しむことができます。
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ドレスコードってなに？どんな種類があるの？

ドレスコードとは、その場にふさわしい服装ルールのこと。ホテルやレストランなどで決められているドレスコードは、お店の雰囲気を守るためのものなので、それに合わせた服装をすることが大切です。お店によってドレスコードは違うので、事前に確認しておくといいでしょう。

「フォーマル」「セミフォーマル」「インフォーマル」はいわゆる礼装なので、格式高い場面で着られますが、「スマートエレガンス」「カジュアルエレガンス」は比較的自由で、おしゃれな雰囲気を重視した場面でのドレスコードに設定されることが多くなっています。

フォーマル

もっとも格式が高いドレスコード。皇室行事や結婚式などといった、式典や祝賀会、冠婚葬祭に着用します。昼と夜とで服装が違うのが特徴で、昼はアフタヌーンドレス、夜は昼よりも華やかなイヴニングドレスを身につけます。全体的に露出が少ない服装が基本なので、スカートの丈もロングやミディなど長めのものがふさわしいです。光沢感のある生地ではなく、マットなものを選びましょう。

セミフォーマル

フォーマルに次ぐ服装。結婚式のお呼ばれスタイルなどがセミフォーマルにあたるので、一般的に最も馴染みのあるドレスコードなのではないでしょうか。セミアフタヌーンドレスやカクテルドレスなどのドレススタイルが一般的ですが、ワンピースやスーツなどでもOKです。フォーマルと同じく露出は控え、華やかさを演出できるものを選びましょう。足元はストッキング着用がマスト。ヒールのあるパンプスを選びましょう。

インフォーマル

「平服」と呼ばれることもあります。カジュアルウェディングや、結婚式の二次会などに出席するときのスタイルで、華やかなワンピースや、カジュアル感のあるパーティードレスがふさわしい服装です。

スマートエレガンス

格式張らないイベントのドレスコードで、上品なスタイルが求められる服装です。ドレッシーなワンピースやドレスのほか、セットアップやパンツドレスなどもOK。フォーマルなドレスコーのほど細かな決まりがないので、エレガントな雰囲気であれば幅広いファッションが楽しめます。

カジュアルエレガンス

スマートエレガンスよりもカジュアルなスタイルです。カジュアルとはいえ、ドレスアップスタイルなので、最低限のマナーを守って、普段着よりもちょっとおしゃれなワンピースなどを選ぶと良いでしょう。上品でドレッシーなものなら、ブラウスとスカートのコーディネートもGOOD。

会場別おすすめコーデ：ホテルディナー

ホテルのレストランでは、お店の雰囲気によってドレスコードが設定されています。インフォーマル・スマートエレガンスであることが多いので、ドレスも小物も、「上品さ」を意識して選ぶことが大切です。

シンプルなデザインの総レースワンピースは、センスが光るブルーグリーンのカラーをチョイス。レースの透け感がドレッシーな雰囲気を演出してくれる一着です。ラインストーンが散りばめられたゴージャスなパンプスを合わせて、エレガントな印象に仕上げましょう。歩くたびにキラキラ光る足元と、品よく光るパールのアクセサリーをリンクさせて、ワンランク上の大人なおしゃれを楽しみましょう。

クールなスタイルが好きな方におすすめしたいのが、ワイドパンツドレス。トップス部分に上品なレースがあしらわれているので、かっこ良さと女性らしさを両立できる一着です。パンツがロング丈な分、全体的にダークな印象になってしまいがちので、小物にはアクセントになるヘルシーカラーを選びましょう。シンプルなヘアスタイルと個性的なメイクで、モード系に仕上げても素敵です。

露出を抑えたシンプルで上品なドレスは、大人っぽいワインレッドをセレクト。ひざ下丈のコクーンシルエットと大きめの袖口が、華奢に見せてくれます。袖のジョーゼット生地が適度な抜け感を演出してくれるので、暗めのカラーでも重くなりすぎません。ビーズがふんだんにあしらわれたクラッチバックで華やかさをプラスすれば、こなれ感のあるスマートエレガンススタイルの完成です。

会場別おすすめコーデ：格式あるレストラン

格式高いレストランなどのドレスコードは、スマートエレガンスやカジュアルエレガンスなどに設定されることが多くなっています。「きちんと」感を残しつつ、フォーマルスタイルにはないおしゃれに挑戦してみてはいかがでしょうか。

ストライプレースがおしゃれなコクーンドレスは、バッグやアクセサリーなど、合わせる小物次第で様々なシーンに対応できる優れもの。少しカジュアルダウンしたいというときには、ベルトを合わせるのがおすすめです。きちんと感をプラスしたいなら足元にはブラックのパンプスを。逆に華やかさを演出したいなら、明るめのベージュのパンプスを合わせるといいでしょう。

しっかりとしたサテン地と、程よい透け感の袖が高級感を演出するエレガントなドレスは、格式あるレストランでの食事にぴったり。明るすぎず暗すぎない、品のいいブルーが、センスの良さを際立たせます。遊び心溢れる、スパンコールたっぷりのクラッチバッグを合わせれば、大人のスマートエレガンススタイルに仕上げることができます。

深みのある色合いが素敵なサロペットには、ラビットファーのスヌードを合わせてみてはいかがでしょうか。フォーマルスタイルでは「殺生を連想させる」ことからタブーとなっているファーですが、スマートエレガンスやカジュアルエレガンスでは着用OK。ふわっとしたファーを取り入れることで、女性らしさと華やかさをプラスすることができます。サロペットのボルドーカラーが十分印象的なので、パンプスやバッグはシンプルにブラックを合わせてエレガントにまとめましょう。

シーン別おすすめコーデ： 親族が集まるディナー

ホテルディナーや高級レストランでの食事と同じくらい気を使うのが、親族が集まる席。特に年配の方の中には、服装のルールに厳しい方もいらっしゃいます。冠婚葬祭でなければ、基本的にはインフォーマルな服装で問題ありませんが、「きちんと感」を演出したいなら、スマートエレガンススタイル、カジュアルエレガンススタイルを選ぶといいでしょう。

ダイア柄の総レースドレスは、長めの丈がきちんと感をしっかり出してくれる一着です。フレアーのカフスリーブが可愛らしくて女性らしいデザインですが、ネイビーカラーが落ち着いた雰囲気を演出してくれるので、甘くなりすぎません。アクセサリーやシューズなどの小物には、シンプルなデザインのものをチョイスしましょう。サーモンピンクのクラッチバッグを合わせれば、大人ガーリーなスタイルが完成します。

ゴージャスな袖のレースが印象的なドレスは、淡いグレーをセレクト。着丈が長めでゆったりしたデザインですが、きちんと感とおしゃれの両方を叶えてくれます。袖のレースにはチュールの裏地がついているので、露出は抑えられますが、ベージュやホワイトのジャケットを合わせても素敵です。アンクルストラップ付きのパンプスは黒を選んで、しっかりとまとめましょう。

シーン別おすすめコーデ：ディナーデート

イベントや記念日に、ディナーデートに誘われたら……。嬉しいけれど、何を着て行ったら良いか迷ってしまいますよね。ホテルやレストランディナーのドレスコードは、スマートエレガンス・カジュアルエレガンスが一般的です。ドレスコードを守りつつ特別感のあるおしゃれをして、彼をドキッとさせちゃいましょう。

ハイネックと五分丈の袖が可愛らしいピンクのドレスは、クラシカルな雰囲気の一着。デコルテラインと袖にあしらわれたレースが、品よく女性らしさを演出してくれます。同じトーンの淡いグレーのパンプスを合わせて、透明感溢れるガーリーなコーディネートに仕上げましょう。一枚で華やかな印象のドレスなので、アクセサリーや小物類は控えめにすると綺麗にまとまります。

繊細なレースが華やかなドレスは、甘くなりすぎないようブルーグレーをチョイス。首周りとウエストにあしらわれたベルベッドのリボンとパンプスの色を合わせれば、統一感のあるコーディネートに仕上がります。ドレスコードがカジュアルエレガンスのレストランなら、ニットやフェイクファーのジャケットを合わせてもいいでしょう。

ひときわ目をひくマスタードカラーの上品なドレスは、オトナ女子にこそおすすめしたい一着。総レースですが、ストライプレースが使われているため甘くなりすぎません。肌馴染みのいいマスタードカラーが華やかさを演出してくれるので、足元はシンプルに。プレーンのブラックパンプスを合わせて締めることで、大人っぽく仕上げることができます。ウエストと袖口のデザインがメリハリを出してくれるので、スタイルアップも叶えてくれます。

シーン別おすすめコーデ：仕事の会食

お仕事でのディナーや会食では、上司など目上の人と一緒になることがほとんど。良識的な服装で参加しなければと思う反面、せっかくのディナーにスーツで参加するのはちょっと味気ないな…と思ってしまいますよね。仕事のシーンでは、きちんと感は保ちつつ、おしゃれで品のあるスマートエレガンススタイルを目指しましょう。

繊細なケミカルレースのスカートが素敵なドレスは、ストレートラインでボディラインを綺麗に見せてくれる優秀な一着です。ブラックとホワイトのバイカラーで着丈も長めなので、オフィスでも浮きません。合わせるジャケットは、ダークカラーだとスーツのようになってしまうので、あえてグレーをチョイス。こなれ感も演出できます。

ギャザーのたっぷり入ったカシュクールドレスは、トップス部分の襟の開きを自分で調整できるので、ニュアンスのある着こなしを楽しむことができる一着です。落ち着いたカラーのドレスなので、足元にはラインストーンがふんだんにあしらわれたゴージャスなパンプスをプラス。さりげないキラキラが、エレガントな雰囲気を演出してくれます。バッグやアクセサリーは、小ぶりで華やかなものを合わせると品よくまとめることができるでしょう。

ランチならカジュアルダウンもあり

敷居が高いディナーに比べて、ランチやアフタヌーンティーは、気軽にホテルでの食事を楽しめる機会。ランチ・カフェタイムには、ドレスコードが設定されていないこともありますが、せっかくゴージャスな雰囲気の中で時間を過ごすなら、雰囲気にあったカジュアルエレガンスなファッションで楽しんでみませんか。

裾からちらっと見えるプリーツがおしゃれなワンピースに、フラワーモチーフがついたベルトを合わせたスタイルなら、ホテルランチにもぴったり。少し光沢のある生地なので、ウエストのベルトやアクセサリーを変えたり、ジャケットを羽織ったりすれば、スマートエレガンスとしても着られます。ブラックのパンプスを合わせれば、よりきちんと感が演出できます。シンプルなデザインのドレスなので、アクセサリーに華やかのものを合わせると、バランスよくまとまります。

レーストップスとパンツのセットアップは、誰でも気軽に挑戦できるカジュアルエレガンススタイル。モノトーンのコーディネートに、遊び心あふれるデザインのパンプスを合わせて、カジュアルにホテルやレストランでのランチを楽しみましょう。ロングカーディガンやスカーフ、ファーの小物を合わせてもGOOD。小物を変えるだけで、おしゃれの幅がぐっと広がります。

特別感たっぷりな時間を、特別なおしゃれで

登山の時にマウンテンシューズを履いたり、スポーツジムで汗を流すときにスポーツウェアを着たりするのと同じように、その場の雰囲気やシチュエーションに合った、ふさわしい服装をすることがドレスコードの基本です。レンタルドレスを利用すれば、いくつもあるドレスコードのすべてに対応が可能。プチプラワンピースを買うのと同様の値段で、上質なドレスを身につけることができるのも大きな魅力です。
ホテルやレストランなどラグジュアリーな空間で過ごす非日常的で特別な時間を、シーンに合わせたおしゃれで楽しみましょう。

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