夏は肌がダメージを受けやすい季節。でも、どうして夏なのでしょうか？そこには夏ならではの3つの原因がありました。夏の肌トラブルの症状と対策についてさっそく見ていきましょう。

原因1.汗や皮脂の分泌

夏には多量の汗をかきます。その汗に伴って分泌されるのが皮脂です。

汗はそのまま蒸発しますが、皮脂は肌の上に残ることになるので、肌のベタつきや汗腺がつまりがおこります。汗や皮脂によって肌にはこんなトラブルが起こります。

皮脂の分泌が盛んになるとそれを取り除くために何度も洗顔をしたり、こまめに脂取り紙を使ったり…ということを考えがちですが、取り除けば良いという訳でもありません。皮脂は肌を守るために分泌されているので、それを取り除きすぎると、また肌を守ろうと分泌される悪循環に。そのサイクルの根本を見直す必要があります。

原因2.冷房

意外と思われる方もいるかもしれませんが、夏は乾燥肌になりやすい環境にあります。もっとも大きな原因は、室内の冷房です。

冷房の効いた部屋は実は湿度が低くとても乾燥しています。そのうえ外でかいた汗が冷房で蒸発するので、その際に肌の水分をも一緒に奪ってしまいます。

そして乾燥を補うために先に話した皮脂がさらに分泌される、といった悪循環が起こるのです。

さらに、外と室内の寒暖差は、体内ホルモンのバランスを崩し、自律神経が乱れることで肌のバリア機能を低下させます。つまり、肌トラブルに繋がりやすくなってしまいます。

冷房がこんなにも肌に悪影響を起こしていたことに驚いている人も多いかもしれませんね。

原因3.紫外線

紫外線は肌の水分を奪って、新しい細胞をつくるコラーゲンを破壊します。そして、肌を生まれ変わらせるターンオーバー機能のサイクルを乱すので、古い細胞がどんどんたまってしまいます。

そこで起こる肌トラブルは皆さんも良く聞くものでしょう。

3つの原因による肌のサイクル

夏の肌は、実際は冷房や紫外線などで乾燥していますが、汗や皮脂によって水分や油分が多い（潤っている）状態だと勘違いしてしまう。それが夏の肌トラブルを生むことになってしまいます。

夏の肌トラブル対策とは？

夏の肌トラブルの原因が分かれば、対策も立てやすくなります。原因に沿って対策をまとめました。

汗をこまめにふき取る

かいた汗をそのままにすると乾燥に繋がります。こすらず抑えるように、清潔なタオルやハンカチでこまめに汗をふき取るようにしましょう。

乾燥対策をする

冷房の効いた部屋には加湿器を設置する。エアコンにも加湿機能を搭載した高性能なものもでています。難しい場合はミストスプレーの化粧水を常備しましょう。

紫外線対策をする

帽子や日焼け止めなど紫外線対策を行いましょう。ただ持続力の長い高SPF値の日焼け止めは、その分肌への刺激が強いため、肌への刺激が少ない数値が高くないものでも、こまめに塗り直すことが大切です。

移動には日傘を準備しても良いですね。

夜にケアをする

基礎化粧品は夏の肌に合うものを使うことをおすすめします。皮脂分泌をコントロールする成分、ビタミンC誘導体、コラーゲンやヒアルロン酸が配合されているかをチェックしてみてください。

そして、夏こそコットンパックと天然植物オイルでケアをしましょう。

オイルは2～3滴で十分。手の平でしっかりと温めてから顔全体を包み込むようにしてハンドプレスします。

SPF値の高い日焼け止めは要注意

日焼け止めはSPFの数値が高い方が効果が高いと思っていませんか？SPF値とは、日焼けが起こるまでの時間を何倍に出来るか、という数値です。

たとえば紫外線に当たって10分で日焼けする人がSPF値30の日焼け止めを使うと、10分×30で300分、つまり５時間日焼けを遅らせることが出来る、ということです。ですから数値は効果の高さとイコールではありません。

しかしこの数値が高いほど肌には負担が大きく、乾燥肌を助長させます。ですから日焼け止めを使う時は、数値はそれほど高くなくてもいいので、こまめに塗り直すことが大切です。外に出ていることが多いなら、２時間おきくらいに塗り直すといいですね。