#04 相手に求める年収と現実 -あの子が結婚できないワケ-
連載 あの子が結婚できないワケ
「なんで結婚できないの?」
自身も6年間の婚活経験を持つ婚活アドバイザーが、結婚できない思考を持つ女性の婚活体験とそのアドバイスを綴ります。
年収のボリュームゾーン
2019年の少子化社会対策白書が公表されました。その中のテーマのひとつ、今回は「結婚相手に求める条件」についてです。
データによると、女性が結婚相手に求める男性の年収のボリュームゾーンは400万~600万円未満。全体の49.1%、約半数の女性が希望しています。
それに対し、男性で実際に400万円以上の収入がある人は…。
全体の28.5%。年収400~600万円未満ではなんと 20.3%しか該当する人はいません。
現実と理想のギャップ
これをみて婚活中の皆さんはどう感じますか?
年収400~600万円ゾーンは平均レベルだと思っていたのではないでしょうか。恐らくこの回答は「最低でもこのくらいは欲しい」という現実的な希望として挙げていて、実際の希望は 600~700万円くらい欲しいな、という感じなのではないかなと思います。
しかし、実際には300万~400万円の年収が実際のボリュームゾーンなのです。
理想である600万円以上は8.2%。全体の1割にも及びません。
特に結婚相談所に入会される女性は年齢層も若干高い傾向にあるため、年収をみると400万~500万円、もしくはそれ以上もらっている方もざらにいます。だからこそ、最低条件で自分以上を求めたいんだと思いますが、でも実際存在する数はそんなに多くないのです。
理想に近づくには?
では、どうすれば求める相手に出会えるのでしょうか。
ひとつはお相手の年齢を上げること。
若いうちはまだお給料は安いです。高所得のイメージが強い銀行員、大手商社でも初任給は総合職で年収300万円程度。
20代の平均年収は346万円。30代が452万円、40代が528万円、50代以上が645万円です。(※既婚者も含む)
年齢が上がるごとに平均年収も上がっていきます。年収を求めるのであればお相手の希望年齢を上げることも考慮してみて良いかもしれません。
もう一つは、男性の年収ではなく世帯年収で考えてみる事です。
内閣府の男女共同参画白書(平成30年版)によると、1997年以降から夫婦共働き世帯の割合は専業主婦のいる夫婦を上回り、その割合は年々増え続けています。
共働き夫婦の平均世帯年収は730万円。
男性の収入だけをあてにすると本当に少ないところを狙わないといけないですが、共働きでの世帯年収で考えればお相手の男性の幅もだいぶ広がります。
近年、さすがに専業主婦希望という人は減ってきているとはいえ、今でも夫の収入がメインで自分の収入はプラスアルファくらいで考える方が多いです。
しかし豊かであった親の時代とは違うので、自分たちの時代は夫婦共働きが基本だ、という認識が必要です。
新しい男性選びの基準
男性を選ぶ基準も年収に限るのではなく、共働きするのに女性だけが負担にならないよう「家事や育児を積極的にやってくれる男性」という視点で選ぶ方がいいのではないかなと思います。
その代わり、女性自身も「守ってもらう、養ってもらう」という古い意識では現代の夫婦像からかけ離れてしまいますので気を付けましょう。
自分にとって何が一番大事な条件なのか、優先順位をつけると良いですね。
いかがでしたでしょうか。実際には年収だけでなく、性格、ルックスなどの要素も無視はできませんよね。ただすべてを兼ね備えた人を射止めるのは、かなりの難関になります。
自分がその希少な数の男性に選ばれる自信はありますか?
次回はそんなハイスペックな男性が、結婚相手として望む女性の特徴についてを紹介します。
次回、11月22日更新!
Writer
岡部美穂子/婚活アドバイザー。
自由が丘の結婚相談所「エフティヒア」代表。6年間の婚活を経て結婚した自身の経験から、少人数限定性で1人ひとりの会員の気持ちを汲み取るサポートをしている。公式サイト:https://eftixa.com/
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