#10最終回 「運命」ってなんだろう -あの子が結婚できないワケ-

#10最終回 「運命」ってなんだろう -あの子が結婚できないワケ-

連載 あの子が結婚できないワケ

「なんで結婚できないの?」

自身も6年間の婚活経験を持つ婚活アドバイザーが、結婚できない思考を持つ女性の婚活体験とそのアドバイスを綴ります。

私が独身時代感銘を受けて書き写していた、とあるブロガーさんの記事(一部抜粋)があります。
昔すぎて、もうブログは残っていないと思いますが…。

運命というテーマの割に、冒頭は『私と彼との出会いは運命ではない』から始まります。

運命について

私と彼の出会いは運命ではない。
この出会いを大事なものとしよう、とは決めた。
自分でそうしていこうと決断して(それは容易ではなかった)、
確かにその自分を感じた。

出会ったとき、私たちのあいだには透明の糸があった。
それを赤く塗ろうと決めたのは、私であり彼であった。

赤い糸は天に任せて垂れてくるものではなく、
多くの棄権とたったひとつの頑固な決定によって出現する。

私かあるいは彼が自発的な心組みをとめたとき、
愛は終わるだろう。

相手任せにしたり天に任せたりして自己決定を惜しんだとき、
心は離れるだろう。

私の明日は、私の出会いは、いつも自分が決める。
誰かが助言したとしても何かに影響されたとしても、
私ではない誰かが私に代わって私の人生で行動することはできない。

運命という言葉を私は容易にそれに充てない。

いつかきっと、言葉が見つからない何かに身も心も絡め捕られる時が来る。
その時、私(と彼)の人生に伏在していた運命という夢幻のエレメントが、
明視明触の実体として出現するのだと、私は思っている。

よく、「いつか運命の人に出会いたい」とか「この世の中に運命の人は必ずいる」といつまでも“待っている人”がいるけれど、運命の人ってそんなに受け身なものではないのかもしれません。この人のように、自分でこの人が運命の人だ、と腹をくくることなのでは、思います。

先日結婚に至った40代の婚活女子も、ただ運命の人を待っていたわけではありませんでした。その方のエビソードを紹介します。

【婚活体験談】「好き」より先に

43歳女性が婚活で出会った男性と結婚することになりました。お相手は一つ年上バツイチの男性です。婚活の期間は8か月間でした。

初めて会った相手の印象は、話しやすくて笑顔が優しそう、というぐらい。数回会っているうち、「好き」という感情よりも先に、「この人とは自然体でいられる」と感じたそうです。
結婚観や将来の話していても、目指しているベクトルが同じで価値観が合う。この人と一緒に生活をしたら楽しいだろうなぁと自然と想像ができたようでした。

条件?打算?難しい気持ちのキープ

「結婚するには条件はいいけど、何となく好きになれそうな気がしない」
「相手が好意を持ってくれているから、時間はかかるけど好きなれるかもしれない…。この先そんな相手にはもう出会えないかもしれない」

お見合いとはこういうものなんだ。
だから我慢が必要なんだ。
こんな私と結婚したいと言ってくれるのだから、贅沢は敵だ。
などと考えてしまいます。

好きになろうと無理に自分に言い聞かせて、結局相手を好きになることができず、辛くなる。
婚活女子が誰もが一度はつまずくポイントです。

彼をこれから運命の人にする

ここで相手との関係を切ってしまう方も多いのですが、これが運命の分かれ目です。
結婚に至ったYさんはこう振り返っていました。

「恋愛ではなく、結婚の場合、好きよりも先に生活の営みが出来るかの点が重要で、感情は後から付いてくるものだと思います。
その順番が理解できていれば、最初の時点で「好き」という気持ちが沸いていない自分の気持ちに焦ることも、他の軸で相手の価値をはかる必要もありません。

ドラマ「逃げ恥」の中で主人公の母が言っていました。
『運命の人を待つのではなく、運命の人にするの!』

まさにこれだと思います。わたしは彼を、これから運命の人にして行きます!」

婚活にしていく中で分かること

ここまでの考えに至るまで、彼女はたくさんの人とお見合いをし、その時感じた気持ちや疑問など素直にアウトプットしてきました。そしてそれぞれの過程で、自分の気持ちを整理できるようになっていきました。
「どんな人と人生を共にしていったらいいのか?」を彼女なりに見つけていった結果だと思います。

「運命の人を待つのではなく運命の人にする」
その境地に達したころ、今の彼に出会ったのです。

気づくタイミング、出会うタイミングは人それぞれ。早く見つかることに越したことはありませんが、他の人が「○か月で結婚が決まった!」という情報に焦らないでください。
自分が同じようにできなくても落ち込む必要はありません。
婚活に成功も失敗もないのです。

「私」はどういう人生を送りたいか?

婚活をする中で、どこかのタイミングで考え方や行動を変えなければいけない時があります。
ずっと同じことしていて、ずっと同じ思考でうまく行っていないのなら、行動や思考を変える必要があるのです。

その切り替えは自分一人よりも、第三者の力が有効になる場合もあります。自分の思い癖はなかなか自分では気づかない。私への相談は、そんな気づきを与えるきっかけにしてもらえればと思っています。

成婚に至ったYさんは、自分で気づき、いい人に出会って良かったです。末永くお幸せにね!

Writer

岡部美穂子/婚活アドバイザー。

自由が丘の結婚相談所「エフティヒア」代表。6年間の婚活を経て結婚した自身の経験から、少人数限定性で1人ひとりの会員の気持ちを汲み取るサポートをしている。公式サイト:https://eftixa.com/

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