初心者OK! 結婚式のおすすめ余興12選/元プランナー:西野真由美さん
結婚式に余興はつきものですが、いざ余興担当を任されたらどんな余興にすればよいのかなかなか決め兼ねてしまうもの。盛り上がる余興もあれば、いまいちウケない余興もありますよね。
今回の記事では、10年間のプランナー経験を持つ筆者が、これまで見てきた中で特に盛り上がった魅力的な余興例や、余興担当が気をつけるべき注意点について解説します。
これから余興を考える必要のある方、すでに余興担当に任命されている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
そもそも余興の目的って何?
余興担当が知っておくべきことの一つに、そもそも余興は結婚式においてどのような目的で行われるものなのかという点が挙げられます。
多くの方が、余興は「新郎新婦の二人を喜ばせるため」と考えますが、これは必ずしも100%正解であるとは言えません。
なぜなら、余興の目的は「結婚式に出席するすべての方に楽しんでもらうため」に行われているからです。
つまり、その場にいる新郎新婦の親御様や親族の方々、また会社関係のゲストにまで満遍なく楽しんでもらう余興を考える必要があります。
つい、「どんな余興をすれば二人が喜んでくれるだろう」と考えがちですが、「みんなのための余興」を考えなければ目的は少しずれてしまいますので注意しましょう。
盛り上がる結婚式のおすすめ余興タイプ
結婚式の余興には、定番系の演出からオリジナリティ溢れる変わり種までいろいろな演出が選ばれています。
余興の内容を決めるのはなかなか大変!というわけで、ここでは元プランナーの筆者からアドバイスをさせていただきましょう。
さっそくおすすめの余興アイデアについて紹介していきます。これまで実際に多くの結婚式に立ち会った筆者が見た中で、「この余興は特に良かった」と感じたものは、大きく分けて以下の3つです。
●プロに任せる余興
●新郎新婦巻き込み型の余興
●歌やダンスのお披露目余興
結婚式はそんなに頻繁に出席するイベントでもないので、イメージが湧きにくいという方もきっと多いはず。それぞれ具体例を解説していきましょう。
プロに任せる余興6選
一般的には、結婚式の余興は新郎側と新婦側の友人グループによる出し物の披露になることが多いです。ですが、あえてプロに依頼してクオリティの高い余興を準備するのもおすすめです。
●生演奏
●マジシャンによるマジック披露
●獅子舞
●漫才
●ダンサー
●バルーンクリエイター
などなど、プロによる余興にもさまざまなものがありますが、やはりプロですからその仕上がりは素人のものとは全くレベルが違います。
まさに「お金を出すだけの価値はあった!」と言える素晴らしい余興はたくさんあるもの。
友人グループで余興をする場合にも、サプライズ企画でマジシャンを呼んでみたり、プロの生歌を披露したりすることで、一気に質の高い余興になりゲストの満足度もUPします。この場合は、友人の仕事は余興の進行役。
初めは友人だけでマジックを披露すると見せかけて、実はプロのマジシャンを呼んでいた!となれば新郎新婦も会場のゲストもかなり驚きます。準備の手間も省けるため、費用がかかってもやる価値はあると言えます。
また、意外に盛り上がった余興として非常に印象深いのが獅子舞。
新郎側の余興だったのですが、サプライズで新郎友人が獅子舞を紹介、あまりに意外な展開に会場全体がどよめいていました。
プロによる獅子舞の演舞を見たのは私もこのときが初めて。ものすごい迫力で、子供から大人まで大盛り上がりで大成功の余興となりました。
新郎新婦巻き込み型の余興3選
結婚式では、新郎新婦にスポットがあたります。ゲストは皆新郎新婦の晴れ姿を見にきているわけなので、主役の二人を巻き込む余興企画はやはり鉄板のアイデア。
新郎新婦にまつわるクイズ
余興役は司会を努め、新郎新婦に向けてクイズを投げかけるというのも定番となりつつある人気の余興です。「二人が付き合った記念日は?」「プロポーズの場所はどこ?」など新郎と新婦が同じ回答ができるかどうかを試すクイズ形式は、必ずと言っていいほどどちらかがミスをして会場全体が笑いの渦に包まれるためおすすめです。
新郎と一緒に披露する余興
また、新郎側の余興では新郎にあらかじめ連絡を取り、新婦へのサプライズを余興グループと新郎で企画するというのもかなりゲストの反応が良い余興アイデアの一つ。もちろん、新婦にとっても忘れられないイベントになることでしょう。
実際の余興でとても印象深かったのが新郎から新婦へのサプライズプロポーズ。新郎と新郎友人で企画し、前半は二人の馴れ初めムービー、最後は高砂席にいる新郎が新婦の前にひざまずきプロポーズ。正式な「プロポーズ」をしていなかったお二人だったので、新婦も感動して号泣されていたのを覚えています。
新婦と一緒に披露する余興
逆に新婦友人と新婦で企画する余興も反応が良いのでおすすめです。この場合も新郎に対するサプライズにする方法が人気ですね。
実際の余興で記憶に強く残っているのは、新婦から新郎へのお手紙朗読を含めた余興。新郎から新婦へ愛を伝える余興はありがちですが、逆はかなりレア。びっくりした新郎が思わず涙を流していた姿が印象的でした。
歌やダンスのお披露目余興3選
定番の余興アイデアでやはりおすすめなのが、歌やダンスのお披露目余興。このタイプの余興に関しては、高い完成度が求められます。いかにも「ああ、練習する時間がなかっんだろうな」と思われるような半端な仕上がりにならないよう、歌やダンスの余興を選ぶ場合は十分な準備期間を設けてください。
逆に、余興参加者全員が忙しく、まとまった時間を取って練習するのが難しい場合には、無理に歌やダンスの余興を選ばずプランを練り直すのが賢明ですよ。
ピアノ×歌「未来予想図Ⅱ」
ピアノを用意して、一人がピアノを弾き、残りの4〜5名で歌を歌うという余興が過去にありました。歌もピアノもかなり上手でクオリティが非常に高かったため、ゲストや新郎新婦が驚きの声を上げていました。
曲はドリカムの定番曲「未来予想図Ⅱ」誰もが知る名曲だったので選曲もバッチリでしたね。他にも中島みゆき「糸」は初心者でもチャレンジしやすい曲でおすすめです。
面白系ダンス
歌やダンスのお披露目余興はクオリティ次第ですべってしまうことも多々ありますが、きちんと準備されていれば、かなりその場を盛り上げることのできる余興です。
新郎側余興であればウケ狙い系もおすすめ。恥ずかしがらずに思いっきり楽しみながら演じるのがコツです。ゴールデンボンバー「女々しくて」、氣志團「マブダチ」などは、今でも盛り上がる余興ダンスの定番です。
可愛い系ダンス
新婦側の余興なら可愛い系のアイドルの曲を使ったダンス余興がおすすめ。
衣装に思い切りこだわり、可愛らしく派手な衣装を揃えてみるのも楽しいですね。おすすめはモーニング娘。「ハッピーサマーウエディング」やAKB48「恋するフォーチュンクッキー」。新郎新婦の世代にマッチしていることが多いため、よく使われる人気曲です。
余興担当のトラブルや失敗例
ここからは、結婚式当日に完璧な余興を披露するために、余興担当が意識すべき注意点について解説します。
結婚式は新郎新婦にとって他と比較できないほど特別な1日。新郎新婦を喜ばせることが目的であって、間違っても迷惑をかけることのないようにしなければなりません。
筆者はこれまでに余興で思いもよらぬトラブルを招くケースを数多く見てきました。いずれのケースも事前に気をつけていれば簡単に防げること。きちんと注意点を頭に入れて余興の準備を進めましょう。
余興時間が10分を超えてしまう
余興の時間として割り振られているのは平均して8分ほど。長くても10分は超えないようにしましょう。
その理由は、どんなに素敵な余興でも10分以上は長いと感じさせてしまうからです。そして披露宴は基本2時間以内に全てが完了するように進行を決めていくもの。
10分以上の余興はやはり時間を取りすぎてしまうため、他の演出にも影響を与えてしまい兼ねません。
外部の人を呼ぶ余興で控室を手配していない
余興の中には、「参列者以外で余興のみ参加する人」が出てくる場合もあります。この場合、余興開始前に集まり、着替えや準備などをする必要があるケースも多いです。
当日になって控室が準備できない!ということのないように、あらかじめ式場側に確認を取り、余興担当の控室手配を万全に済ませておきましょう。
映像が当日再生されない
一番多いトラブルとも言えるのが「当日持ち込み映像が再生できない」というケース。結婚式場で使用する音響機器はやや特殊です。家庭用のDVDやパソコンで再生できても、会場で再生できるとは限りません。
必ず事前に映像の確認を会場でおこないましょう。余興は音楽や映像をもとに進めるものが多いため、これらが再生できないとなれば一貫の終わり!気をつけなければならない重要なポイントとして覚えておいてくださいね。
結婚式余興について-まとめ-
今回は、結婚式の余興としておすすめできるアイデアの紹介と、気をつけるべき注意点について解説しました。多くの人たちが余興を楽しみにしています。せっかくの機会なので、会場全体が盛り上がる「万人受けする余興」を考えてみてくださいね。
この記事を書いた人
西野真由美
ブライダル専門ライター。 結婚式業界にてプランナーとして10年間従事した後、国内・海外での結婚式に数多く携わった経験を活かしライターとして活躍。結婚式を挙げる予定の方や結婚式参列を控えている方に役に立つ記事を執筆できるよう日々精進している。
Management By Cariru
Cariruはフォーマルファッションのレンタルサイトです。
トレンドのブランドドレスやセレモニースーツのほか、ジャケット・ストール、バッグ、アクセサリー、パンプスといった全身コーディネートが揃うラインナップが6,000点以上。
ほか、ブラックフォーマルを扱うレンタルサイト Cariru BLACKFORMALも運営しています。
大切なセレモニーに、ぜひご利用ください。