起源はヨーロッパ。欧米では定番
ブライズメイドの起源は中世のヨーロッパ。悪魔から花嫁を守るために、未婚の姉妹や友人達が花嫁と似たような衣装を着て花嫁の結婚式に付き添ったことに由来しているとされています。
現在でブライズメイドは、アメリカやカナダを含む欧米で広く取り入れられています。衛星放送や、HuluとNetflixなどのインターネットテレビの普及で、昔よりも手軽に多くのハリウッド映画や海外ドラマでを見る機会が増えてきました。結婚式のシーンでブライズメイドを見ることが多くなり、日本でもブライズメイドを知るきっかけになったと言います。
日本でも広まりつつあるブライズメイド
日本でブライズメイドが注目されたのはドラマなどの影響もありますが、一番は日本の芸能人が取り入れたことにあると言われています。最近では日本の芸能人がハワイなど海外で結婚式を挙げる事例が増えてきました。特にブライズメイドが認知されるきっかけになったと言われているのが、小栗旬さんと山田優さんのハワイ・ラナイ島で行われた結婚式です。山田優さんの友人数名がおそろいのドレスを着て結婚式に参加し、ブライズメイドを務めました。さらに小栗旬さんの友人もアッシャー(新郎側の介添人)を務めて、この介添人という制度に注目が集まりました。
ヨーロッパと日本での役割の違い
欧米でのブライズメイドの役割は、花嫁のお世話係。結婚式当日はもちろんですが、結婚式の準備期間も花嫁のサポートをします。
ブライズメイドの中でも花嫁の一番親しい人が任命されるのが「メイド・オブ・オナー」。新婦との関係にもよりますが、ウェディングドレスの試着の付き合いや、結婚式の引き出物の決定も一緒に行います。
日本の結婚式では、式のプログラムにブライズメイドがお手伝いできるものがありません。そのため、日本でブライズメイドを取り入れている事例は、同じ衣装を着るというもの。
これは欧米と同様に新婦から親しい友人にブライズメイドをお願いしています。おそろいの衣装を着ることがメインなので、メイド・オブ・オナーは選出しなくても問題ありません。おそろいの衣装を選んでもらい、ドレス代を負担する代わりにご祝儀はいらないと断っているという事例もありました。
また、ブライズメイドのドレスを選ぶマナーとして、花嫁より目立ちすぎないという暗黙の了解があります。ブライズメイドに選ばれている場合は、この点を気をつけて、花嫁さんと相談をしてドレスを選びましょう。
日本と欧米で違いがあるものの、ブライズメイドは結婚式で花を添える大事な役割です。しかし、一番の役割は新婦をお祝いするということ。結婚式で不安になっている新婦を結婚式の前から当日までしっかりサポートしてあげることが大事です。自分のためにおそろいの衣装を着てくれているのを見ると、新婦の心も落ち着くでしょう。結婚式当日はおそろいの衣装で会場を盛り上げて、新婦の心をサポートしてあげましょう。