結婚式で時計はNG?結婚式にふさわしい時計の選び方
結婚式に時計をしていくのはマナー違反だと聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。実際、結婚式で腕時計をしているとマナー違反とされていましたが、どうやら時計がNGアイテムという状況が変わりつつあるようなのです。
「非常識な人」とのレッテルを貼られてしまわないように、この記事では結婚式で本当に時計をつけていってもいいのか、また結婚式にふさわしい時計の選び方を紹介しましょう。
時計がNGとされている背景
時間を確認するためになくてはならない時計はなぜ、結婚式でNGと言われるようになったのでしょうか。結婚式というのは、時間を気にせず、主役である新郎新婦をお祝いする日です。そんなおめでたい日に時計を何度も確認する人を見ると、「退屈だな、苦痛だな」と考えているように周りが受け取ってしまうかもしれません。楽しい時間ほど早く過ぎるものであり、熱中していれば退屈に感じることはありません。
時計をちらちら見るという行為は、相手に「つまらないから早く帰りたい」というメッセージを送ってしまうということです。そのため、結婚式では時計をつけてはいけない、時間を確認するのは非常識だとされてきました。
しかし、時代が変わるにつれ考え方にも変化が生じ、最近(2020年現在)では時計もファッションの一部と捉えられ、マナー違反だと感じる人は少なくなっていきているようです。結婚式のようなフォーマルパーティーで、時計を身につけるとダメというのは以前の話。現在では、きちんとしたデザインの時計を選べば、結婚式で時計をつけても問題ないということになっています。
ただ、結婚式には色々な種類があり、そこに集まる人も式の内容によって変わります。仲の良い友人たちが多いカジュアルな結婚式ではOKでも、年配の出席者が多い式では時計は控えた方が良いということもあります。参列する人や、結婚式の雰囲気に合わせて、時計をつけるかつけないか判断すると大きな失敗はないでしょう。
結婚式に合う時計
腕時計には、様々なデザインやブランドが存在しています。結婚式で時計をつけていいからと言っても、カラフルだったり、奇抜なデザインのものを選んだりしてしまうと、悪目立ちして印象を悪くしてしまうでしょう。ビジネスシーン、冠婚葬祭など、シチュエーション毎に適した服装やアクセサリーは変わっていきます。場違いなファッションにならないように、TPOを意識しながら結婚式につけていく時計を選ぶことが大切です。
男性と女性とでは、結婚式に適している時計のデザインに違いがあります。ここからは、フォーマルな席でふさわしい時計のデザインを、男女別に紹介していきましょう。
男性
フォーマルな場で男性がつける時計というのは、どのようなものが適しているのでしょうか。時計の印象を大きく左右するのが、時計の色や使われている素材です。普段身につけている時計で結婚式に参列すると、マナー違反と思われてしまうこともあるかもしれません。
そうならないために、男性が身につける時計はどんな点に気をつければいいのか、また結婚式にふさわしい時計の特徴を紹介していきます。
色
時計は自分の好きな色、似合う色のものを選んでいる人もいるでしょう。結婚式では、「この色の腕時計をつけてはいけない」という決まりはありません。しかし、結婚式の主役はあくまで新郎新婦です。ゲストが新郎新婦よりも目立つことがないよう、派手な色合いの時計は避け、できるだけ「自己主張しない色」を選ぶようにしましょう。
フォーマルな場で男性がつける時計で無難なのが、黒やシルバー、茶色などのシックな色です。黒色が濃いほど格式高く、フォーマル感が増すので、黒は結婚式の時計の色として最も適しています。
黒革のベルトはシックでスマートな印象を与えるため、フォーマルな場面に似合っているでしょう。シルバーも黒と並んで落ち着きのある、フォーマル度の高い無難な色です。シルバーの持つドレッシーでエレガントな光沢は、華やかな結婚式のイメージにもピッタリです。優しくシックな茶色も、ダークブラウンのような落ち着いた色味のものであれば、結婚式でつけていくのに問題はないでしょう。
一方、派手な印象を与えるゴールドは、光過ぎて目立つため、結婚式には向きません。男性が時計をつける場合、シンプルで目立ちすぎないカラーリングのものを意識しましょう。
タイプ
腕時計のベルトには、革、金属、ゴム、ナイロンなど、様々なタイプがあります。時計は素材次第でイメージがガラリと変わるので、カラーだけでなく、時計のタイプにも意識を向けるようにしなければなりません。時計のタイプは、レザーやメタルのものをつけるのが無難です。落ち着きがあり、時計を大人っぽく見せてくれるレザーは、フォーマルな場に向いているとされています。
レザーの場合、革靴やベルトの色と合わせると統一感が生まれ、まとまりが良くなるのでおすすめです。また、色を合わせるとチグハグ感を防ぎ、カジュアルさを抑えられるため、上手にフォーマルさを保つことができるでしょう。
シルバーのメタルバンドはシックなイメージがあるだけでなく、適度な華やかさがあるので、結婚式の雰囲気にも合っています。ただ、メタルバンドは色によっては目立ち過ぎてしまうという欠点があります。そのため、ゴールドやラメ入りなど、光沢感や輝きが強いものは避けるようにしなければなりません。
また、ゴム製のラバーストラップやプラスチック製のナイロンはカジュアル感が強く、格式高い結婚式には悪目立ちしてしまう可能性があります。結婚式では、できるだけカジュアル感を抑えたタイプの時計を選択するようにしましょう。
女性
一見するとブレスレットに見えるものなど、レディース用の腕時計は種類が豊富なため、どれをつけていったら良いか迷ってしまうことも少なくありません。ドレスやアクセサリーだけでなく、時計も結婚式にピッタリ合うものを選ぶようにしましょう。ここからは、女性は結婚式でどんな時計をつけていけば良いのかを紹介していきます。
色
女性にとってドレスアップの機会となる結婚式。しかし、花嫁さんより目立ってしまってはいけないので、時計の色は控えめな色を選択するようにしましょう。女性の場合、時計の色は主張し過ぎず、上品にかつ大人っぽく見せるものがベストです。
派手過ぎないシルバーや、控えめなゴールドなどをつけると、主張を抑えつつ、上品な雰囲気を醸しだすことができるでしょう。同じゴールドでも、ピンクゴールドなら肌に馴染みやすく、優しい輝きなのでおすすめです。柔らかいピンクの色合いが特徴であるピンクゴールドは、女性らしさや可愛らしさを演出したい時にも重宝します。ドレスと時計は似たような色を組み合わせるとまとまりのあるおしゃれなコーデになり、悪目立ちしなくなるでしょう。
アクセサリーと同様、時計はあまりにも派手なものはNGです。ただし、ゲストとしてお呼ばれした結婚式では、地味過ぎるのもいけません。地味にも派手にもなり過ぎない、これが女性の時計の色選びのポイントとなります。
タイプ
気取り過ぎはいけませんが、ドレスアップして出席する女性は、お祝いの気持ちを表現するためにオシャレ感を出すということも大切です。女性ゲストにピッタリなのが、ブレスレットタイプの腕時計です。時計が目立たないような華奢なデザインだと、遠くから見るとブレスレットをつけているように見え、上品な印象を相手に与えます。ブレスレットタイプはアクセサリー感覚でつけることができるだけでなく、見た目もおしゃれなのでおすすめです。
ベルトタイプの時計を選ぶ時は、男性と同じように黒のレザーや、メタルバンドのものを選べば問題ないです。「もう少し女性らしいものを身につけたい」というのであれば、手元が華やかになる小ぶりのパールの腕時計が良いでしょう。女性の腕時計のタイプは、大き過ぎず、派手過ぎないものを選ぶのがポイントです。例えば、キラキラ光る素材のものは、カメラ撮影の時に反射してしまうので、なるべく控えるようにしましょう。
結婚式に合わない時計
自分の好きな恰好をするのではなく、その場に合わせた格好をするのが結婚式の常識でありマナーです。結婚式に時計を身につけていく場合、結婚という儀式にふさわしいデザインかどうかが問われます。ここからは、男女ともに結婚式につけていく時計として合わないものを紹介しましょう。
デジタル
時計にはデジタルとアナログの2種類があり、どちらを使うのか迷いますが、結婚式に合っているのはアナログのほうです。デジタルの時計はカジュアル過ぎてしまうため、スーツやドレスには合わず、結婚式につけていくと違和感が生まれる恐れがあります。冠婚葬祭では、基本的にデジタルではなくアナログの腕時計を身につけるのがマナーとされているので、デジタル時計は避けるようにしましょう。
デジタル時計は曜日や室温も表示してくれるなど、高機能でとても便利です。しかし、使い勝手が優秀で丈夫なデジタル時計はスポーツやアウトドアでつけるものであり、結婚の場には向いていません。フォーマルな場では、シンプルで派手過ぎない、アナログの時計を身につけましょう。
スポーツタイプ
フォーマルなシーンで活用されることを目的に作られたドレスウォッチとは対照的なのが、スポーツタイプの時計です。スポーツタイプの時計は、スポーツやアウトドアなどで使用することを目的に作られています。そのため、デザインや素材はカジュアルなものが多く、結婚式などの冠婚葬祭につけていくのはふさわしくありません。
最近ではスーツにスポーツタイプの時計を合わせるファッションも見受けられますが、やはり時計はフォーマルなシーンに合うものを選ぶべきです。普段使いにもってこいのスポーツタイプの時計ですが、悪目立ちを避けるために、結婚式には着用しないのが無難でしょう。
カラフルなもの
赤、青、黄色など、派手な色の入ったカラフルな時計はカジュアルな印象になってしまうため、避けるべきです。カラフルなコーデはインパクトが強く、個性を強く感じられ、とても目立ちます。
自分だけが浮いた感じになってしまわぬよう、時計はなるべくベーシックな色をチョイスするようにしましょう。時計の色は白や黒、茶色、または気品があるシルバーグレーなどが良いです。結婚式では花嫁とかぶるので白はマナー違反となっていますが、時計などの小物に白を取り入れるのは問題ないとされています。
結婚式で時計をする時の注意
フォーマルな場面に適したデザインの時計だからといって、安心してはいけません。結婚式では、腕時計の状態や、身につける時の態度にも気を配らなければならないのです。ここからは、結婚式に時計をつけていく時の注意点を紹介します。
時計の状態
結婚式でつけていってはいけない時計というものがあります。それは、文字盤にヒビが入っていたり、傷がついていたりなど、状態が悪い時計です。例えば、時計にヒビが入っている状態だったとします。「夫婦関係にヒビが入る」など、ヒビという言葉は「別れ」を連想させます。おめでたい結婚式では縁起を重視する傾向があり、そのような場所に縁起が悪いヒビの入った時計をつけていくのはマナー違反です。二人の幸せを心から願うのであれば、傷がついてない、状態が良い時計をつけるようにしましょう。
また、汚れがついていたり、革がボロボロになっていたりする時計も不潔な印象があり、祝いの場にはふさわしくありません。結婚式には多くの人が集まるので、いつ他人に見られてもいいようなドレスアップを心がけましょう。
態度
結婚式では、時計をつけている時にしてはいけない態度があります。例えば、時間を気にしたり、あからさまに時計を見たりという態度です。チラチラ時計盤を見るような行動は、「早く終わらないかな」と言っているようなもので、非常に失礼です。
結婚式では、ゲストは時間を忘れて楽しむことがマナーとされています。どうしても時間を確認したい時は、さりげなく時計に目をやるようにしましょう。しかし、たくさんの人がいる結婚式の会場では、相手に気づかれないように時計を見るのは難しいということもあります。結婚式の空気を大切にするならば、時間の確認はお手洗いに立ったときに行うなど配慮すると、誰にもバレることがありません。
気になる場合は結婚式中は外しておこう
結婚式で時計をつけていくのは、マナー違反ではありません。しかし、結婚式につける時計は派手目なものを避け、また前もってキレイに磨くなどしどんな人に見られても恥ずかしくないものを選びましょう。
とは言え、時計をつけるのをマナー違反だと思っている人はまだいます。どうしても不安ならば、結婚式中は時計を外しておきましょう。そうすれば、誰にもマイナスイメージを持たれることがないので安心です。
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